・【商品説明】：Olympus 偏光観察用ポラライザー・アナライザー・キット、Olympus純正の顕微鏡後付け偏光PO・ANで、各々に角度可変機能有り。ユニットは２つから構成されていて、（１）コンデンサクランプの標準規格のφ37mmに適合しポラライザーと角度可変機能・フィルターホルダー・絞りが内蔵するユニットと、（２）接眼部φ23.2mmに適合し10倍接眼レンズにアナライザーと角度可変機能・クロスヘアレチクル・接眼鏡筒への固定機能（クランプネジ）を有するユニットで、簡易的な偏光観察を行えるようにするキットになります。通常の生物顕微鏡の[コンデンサ][接眼レンズ]を交換することで後付け可能な純正キットです。回転架台などを設置すると、より使いやすくなり、疑似偏光顕微鏡がつくれます。

出品者からの情報と以前に使った経緯から以下を説明します。Olympus GCなどの古い顕微鏡を対象としたユニットと思われますが、最近の機種ではOlympus CH-2で実装をテストしたことが有ります。CH-2はφ37mmのコンデンサクランプに対応しています。状態はクランプ部分にスレなど有ります。USEDです。スレ以外は大きな損傷は無いようです。ポラライザー側・アナライザー側・共に角度可変機能は動作していて、偏光観察は可能です。クロスヘアのレチクルにゴミの付着等の可能性があります。クロスヘアを撮影したくない場合などは、ピントをずらして使う事で通常の利用には使えているようです。短時間CH-2に実装したところでは（対物レンズはＡレンズでＰＯ用ではない生物顕微鏡用）、簡易利用には使えそうです。検板は元々挿入方法が無いので利用不可能。出品者からは「偏光子の角度可変を利用した観察等には使えそうです」とコメントを受けています。CH-2ではコンデンサの上下エレベーションを最上部にしても架台面には整合しなかったですが、テストではＡレンズ4Ｘ・Ａレンズ10Ｘの対物レンズでは使える感じです。回転架台は無いのですが、簡易観察には使えると思います。

・コンデンサ機能には偏光子の角度可変・絞り・フィルターホルダーがありますが、共に可動に問題は感じませんでした。コンデンサには「OLYMPUS」の表記のみです。銀色ギザギザ部分が「偏光子の角度可変」ダイヤルとなっていて、90°の可変がされている様子です。

・接眼レンズ機能には偏光子の角度可変・クランプ・クロスヘア・ピントヘリコイド・がありますが、共に可動に問題は感じませんでした。接眼レンズには「PO10X」の表記・「90-45-0」「OLYMPUSマーク」のみ。

・スイングアウトするフィルターホルダーに適合するフィルター径はφ32mmと思われます。・コンデンサのN.A.は表示されていません。

・（専用の収納木箱は欠品しています）

以上、参考にしてください。

この製品は、たぶん生物顕微鏡ユーザー向けに簡易観察を体験するユニット的な扱いで、発売された物であろうと思います。その後では同様の機種は発売されていないと思うので、一時的に出荷したものかもしれません。但し、φ37mmのコンデンサクランプに対応している機種であれば、Olympusの純正製品ですがOlympusに限らず、世界中の多くのメーカーの顕微鏡に適応できるので、実験用としては非常に有効と思います。（１）（２）の数値の多くは業界標準ですので、非常に古い真鍮顕微鏡時代の物から～CH-2などのモデル迄、対応可能な点は、有意義な製品と思います。完全な偏光顕微鏡ではなく簡易観察に限定すれば多くの製品に実装出来そうです。BH-2等はコンデンサの形状が変化しているので（そのままでは）使う事はできません。適応機種など、ご注意ください。

また、Olympusの純正製品と言うことで、資料的価値もある希少品と思われます。ご検討の参考になさってください。

参考写真を掲載します。何れも過去に実験したCH-2実装確認時の写真で、製品の物と違う場合もありますが、同じ仕様の実装確認写真です。【写真６,７】接眼レンズにカメラを付けて撮影したサンプルを示しておきます（肉眼観察ではもう少し綺麗に見えます、本品ではなく過去撮影の写真です）。システムや剥片などは付属しません。【写真８】実装写真はCH-2に装着した場合の姿で、右側には・接眼レンズ（AN）上・コンデンサ（PO）下・の取り付け状態・を示します。他の機種での実験写真はありません。

写真に荷姿が掲載されている場合は、それに準じます。保護して梱包し発送します。（写真は宅急便コンパクトですが実際の発送はEAZYの60サイズになります。）ご注意ください。