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明治に創業し、現代まで続く有田焼の窯元晩香窯庄健(ばんこうがましょうけん)。明治17年(1884年)に上絵付を専業とする赤絵屋として始まり、製品には、初代である庄村健吉の俳号「晩香」の銘が使われました。その後、昭和初期の恐慌や第二次世界大戦、戦後の復興期、そして平成の時代へと、時代の変化に対応しながら代を重ね現在に至ります。
赤絵屋時代の製品は希少です。2018年の展示会に於いても、初代の作品は数点だけの展示でした。
初代の銘は、本作のように晩の字の偏と旁が左右逆になっている上絵の署名か、篆書体の赤文字の銘かのいずれかです。
出品の品は擦り傷も殆どなく、非常に良い保存状態ですが、壁掛けのフックを使用していたせいで、縁紅の塗料が所々小さく剥落しており、皿の裏側の縁にも浅い削げのような部分が数ヶ所あります。しかし、言われないと気付かない程度です。ヒビ、ワレなどの瑕疵はありません。とても綺麗な状態です。
もう一品、対になる皿を出品しておりますので、ご参照下さい。
注: 最近、私の写真と説明文をそっくりそのまま盗用して、格安で販売するという詐欺サイトがいくつかあるようです。呉々も騙されないようにご注意下さい。